「優れている」のではなく、ただ「恵まれているだけ」

カウンセリング「大人の学校」

皆さん、こんにちは!
今日はちょっと個人的な、
でも経営者としては避けて通れない「ヒヤリハット」な出来事についてお話ししたいと思います。

実は最近、会社が「もうダメだ…」と倒産寸前の状況に陥りかけたことがありました。
大谷翔平選手でいうなら「ヒリヒリしました」みたいな感じなんだと思いますが、
ヒリヒリを通り越して、寒気がしてきて
夏なのにジャンバーを着たりしていましたね(笑)

何が起こったかというと、
いくつかの不運な出来事が重なり、
資金繰りが一気に悪化してしまったんです。

もう一歩間違えば、本当に会社が終わっていたかもしれません。

九死に一生を得た「偶然」の連鎖

具体的な話は伏せますが、
その時は「運が良い」としか言いようのない偶然がいくつも重なって、
なんとか持ちこたえることができました。

例えば、保険の契約を結ぶ直前で、
社内の問題が発覚して契約を延期せざるを得なくなったり。

はたまた、契約していた何かを解約しようとした矢先に、
大家さんから「今解約しない方がいいよ」と予期せぬ電話をもらって、
たまたまそのことでお金を残せるようになったり…。

これらの出来事は、
どれも事前に予測できたものでも、
私が何か特別な策を講じたわけでもありません。
本当に「たまたま」が重なっただけ。

どれか一つでも歯車が狂っていたら、
今頃はこうしてブログを書いているどころか、
会社は存在していなかったでしょう。

「それは想定内でした」なんて格好良く言えたらどんなに良いか。
でも現実は、ただただ「運」に助けられただけなんです。


経営は「攻め」と「余裕」のバランス

このギリギリの経験を通して、私が痛感したことは二つあります。

一つ目は、経営に余裕は必要だということ。
これまでは「攻め」の姿勢で、常にギリギリのラインを攻めてきました。

そうすることで成長もできたのですが、
いざという時のクッションが全くなかった。

今回の件で、やはり少しでも余裕がないと、
想定外の事態に対応できないということを身をもって知りました。
綱渡りも時には必要ですが、いつでも命綱なしでは危ないですね。

二つ目は、社長は自分を過信してはいけないということ。
社長という立場にいると、自分の指示で会社全体が動き、自分の判断一つで物事が決まります。
意識していないと、「自分は優秀だ」と勘違いしがちです。


「優れている」のではなく「恵まれている」

でも、人間って本来、そんなに能力に大きな差があるわけではないと思うんです。
誰が優秀で、誰が劣っているかなんて、ほとんどの場合、
得意不得意や、その時の環境が大きく作用しているだけ。

例えば、私はたまたま「真面目にコツコツやる」のが得意で、
たまたま前社長によくしてもらって恵まれました。

もともと経理の知識は全くありませんし、
調理の経験も、経営の経験もありません。

でも、うちのスタッフの中には、
丁寧にわかりやすく仕事をしてくれる人もいますし
いつも笑顔でみんなに接して、職場を明るくしてくれる人もいますし
職務に対して熱心に取り組んで、指示しなくても自分で考えて提案をあげてくれる方もいます。

「自分が優れている」のではなく、
ただ「恵まれているんだな」
と。

この感覚を大切にしていかないとならないなと
自分に言い聞かせていきたいと思っています。

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