「変わる」と「変える」の決定的な違い:自己否定から自己選択へ

カウンセリング「大人の学校」

私たちは、「もっと良くなりたい」と思うとき、
「自分を変えよう」と考えがちです。
たとえば、こんなことを思ったことはありませんか?

  • 「もっとポジティブにならなきゃ」
  • 「人前で堂々と話せるようにならなきゃ」
  • 「イライラする自分を変えたい」
  • 「もっと計画的な人間にならなきゃ」

しかし、「変える」という言葉には、
どこか「今の自分はダメだ」という自己否定のニュアンスが潜んでいます。

そして、この自己否定こそが、
自信を失わせ、
かえって生きづらさを生む原因になることがあります。

「良い」「悪い」の二元論から抜け出す

「自分を変えなきゃ」と考えると、
私たちは「良い自分」と「悪い自分」という二元論に陥りがちです。
「悪い部分をなくして、良い部分だけになろう」と。

しかし、人間は多面的な存在であり、
感情に「良い」「悪い」とレッテルを貼ることは、
かえって自分自身を苦しめます。

「この感情はダメだ」
「こんなことを考えている自分は許せない」
そうやって自分を否定し続けると、根本的な解決には至りません。
※自分の感情は、どんな感情でも自分で全部OKを出そうよということです。

感情を肯定し、生きる目的を「選択」する

では、どうすれば良いのでしょうか?
鍵となるのは、「変える」のではなく、「意識的に選ぶ」という視点です。

まずは、自分の感情を十分に肯定すること
「ああ、自分は今、イライラしているんだな」
「不安を感じているんだな」と、ありのままの感情を受け入れ、
「そうだよね、わかるよ」と自分自身に寄り添ってみましょう。

自分の感情は、あなたの一部であり、
あなただからこそ感じているものです。
それがどんな感情でも大切にするのです。

しかし、その感情をそのままに、
他人に対してマウントを取ったり、
正当防衛と称して攻撃したりするのは、
単に自分を守るための行動に過ぎず、
時には人間関係をこじらせる原因にもなります。
※結果、自分を不幸にしてしまうこともあります。

感情の管理と人生の創造主としての選択

ここで立ち返るのが、
「あなたの生きる目的」です。

人類共通の生きる目的は「幸せになること」かもしれませんが、
どうなったら幸せかは人それぞれ異なります。
だからこそ、あなた自身の生きる目的もまた、あなた独自のものです。

あなたの感情は、あなたの大切な一部であり、
それを守ることは重要です。

感情に振り回されて衝動的に行動するのではなく、
「自分の生きる目的はこうだから、自分の幸せはこうだから、
そのためにはどんな言動を選択するのがベストだろう?」と論理的に考えるのです。

自分の感情と実際の言動を切り離し、
「選択的に生きる」こと。これが、感情に振り回されず、むしろ感情を管理し、
自分の人生を自分で創造していく道です。


あなたの人生は、あなた自身が選択する言動によってつくられていきます。
感情の波に乗りこなし、
あなたの生きる目的と幸せのために、
一歩一歩、意識的な選択を重ねていきましょう。

その先に、あなただけの「本当の人生」が広がっていくはずです。


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