「内なる力」「内なる自信」「コップの水を自分で満たす」とは

カウンセリング「大人の学校」

「内なる力」「内なる自信」「コップの水を自分で満たす」
――自己啓発の場で耳にするこれらの言葉は、
どこか遠い理想のように聞こえ、なかなか腑に落ちない。
私もそうでした。

しかし、ある感覚を掴んだ時、
それらは突然、現実の言葉として響き始めたのです。

それは、ホーキンス博士の意識レベルでいう200の「勇気」の臨界点を超えたあたりで感じられるようになった、決定的な感覚でした。
※ホーキンス博士の意識レベルの説明はここでは省きます。

この臨界点を超えるまでは、
真の自信や自己肯定感は生まれにくく、
常に何か「足りない」「満たされない」という感覚に囚われてしまうものです。

「自分の人生は、自分で責任を取っていない」という現実

意識レベル200以下の人生とは、
突き詰めれば「自分の人生は、自分で責任を取っていない」状態にあると言えます。

たとえ自覚がなくても、
自分の人生がうまくいかない理由を、
他人や環境のせいにしているうちは、
人生の舵は自分のコントロール下にありません。

自分では変えられない外部に問題があると信じているのですから、
何も改善できるはずがないのです。

「あの人のせいで」「会社のせいで」「景気のせいで」
――そう他責にし、依存しているうちは、
私たちは自分の人生の主導権を他者に明け渡しているのと同じです。

「自分は自分しか変えられない」という真実の受容

しかし、ある時、この揺るぎない真実に気づき、
それが心の底から腑に落ちる瞬間が訪れます。

「自分は自分のことしかコントロールできない。
だから、他人や外部に執着して、変えようとしたり、
周りが良いという価値観で生きると、
自分が苦しくなるんだ。」

この気づきを得た時、
私たちは初めて、本当の自分として人生を歩み始めることができます。
自分のコントロールできることだけに集中する。

他人の感情や行動を変えることはできない。
結果や外部の状況も、直接的には変えられない。

そこを変えようとすること自体が無意味であり、
※今日の天気を変えようとしているもの。無意味というかできない。
むしろ、変わらない外部に余計なエネルギーを注いでいるだけだと理解するのです。
※だから、時間がなくなる。

「相手は変わらない。でも、相手の言動が気に食わない」という状況はよくあります。
そんな時、変えるのは相手ではなく、自分自身の反応や捉え方なのです。
「相手は変わらなくていい」という境地に達するのです。

「なぜ、私が変わらなければいけない?」その問いの先へ

「なぜ、正しい私が変わらなければいけないんだ?」
――この疑問が湧くのは自然なことです。

しかし、そこで立ち止まらず、
「目的は相手を変えることではなく、自分が幸せに生きること。
そして、自分は自分しか変えられない」という事実にフォーカスします。

この考え方が腑に落ちると、驚くべき変化が訪れます。
考え方や価値観の違う他者をも、心から受け入れられるようになるのです。

「あなたはそうなんだね」「ああ、そんな時、自分にもあったな」
――そこに否定も批判もありません。

ただ、相手の存在や感情を丸ごと受け止める感覚です。
ここにきてはじめて、真に他人を受け入れることができるわけですが、
これは同時に、自分の弱さを受け入れているからこそできることでもあるのです。

自分は完全ではない。
他人のことは変えられないし、結果や外部環境も変えられない。
自分は自分のことしか直接的には影響を及ぼせない。

そういう意味で、私たちは「弱い」存在です。


意識レベル200の「勇気」は、まだ恐怖も伴うものです。
他責や依存から抜け出し、「自分の人生は自分の責任で生きる」と決めた時、
それは今までと真逆のことをするので、本当に大丈夫かという恐怖を感じます。

自分の「内なる力」に気づく瞬間

しかし、その恐怖を乗り越え、自分を信じて進んでいく。
だからこそ、それは「勇気」なのです。

そして、そこには
自分の人生は自分で切り開くことができるという、
限りない希望と可能性しかありません。


なぜなら、自分のことは自分でコントロールできるからです。

苦手なことから言い訳をして逃げ回っていた弱い自分。
正当化して他人のせいにしていた弱い自分。
そんな自分を丸ごと受け止めて、
「もうそんな自分はやめて、自分の人生は自分で切り開くんだ」と決意した時、
確かに全ての責任は自分にのしかかり、傷つくこともあるかもしれません。

しかし、それと同時に
「自分の人生は自分次第なんだ」ということが腑に落ちると、
そこには限りない希望と可能性しか残らないのです。


自分の力とは、自分の人生においてとてつもない可能性を秘めていることに気づき、
勇気とパワーが湧いてくる。
これこそが、
内なる力」「内なる自分への自信
力が湧いてくる
自分のコップの水は自分で満たす」ということなのです。

人生は、最高の暇つぶし!

自分の人生を自分の力で生きていける。
何でもできるようになった時、
逆に「何をすればいいんだ?」と途方に暮れる人もいるかもしれません。

これまでは、「仕事しなきゃ」「子どもを見なきゃ」と、
やりたくないことで時間を使い、何かに「縛られて」生きてきたからです。

何かに縛られる
誰かが決めたルールにのっとって生きることは
不自由のように感じるかもしれませんが
自分で決めなくていいという点でラクで、
何かあったときは誰かのせいにすればいいので、自分は傷つきません。

しかし、自分の人生は自分で生きると決めた時
自分の時間が自由になります。
そのとき私たちは何をするのか。

本当に大切なのは「生きる目的」です。
何をして自分は生きていきたいのか?世の中に貢献していきたいのか?誰かの役に立ちたいのか?

この問いに向き合った時、
自分の人生の時間を自分で自由に使えると同時に、
人生は最高の「暇つぶし」となるわけです。
なぜなら、あなたが何をやったっていいのですから。

あなたの「内なる力」が目覚める時、
人生は無限の遊び場へと変わるでしょう。

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