私は長年、「結果」にだけフォーカスして生きてきました。
「一生懸命やって結果が出ればOK。
でも、結果が出なければ、そもそもやった意味がない。
やるからには結果だ」
そう信じて疑わず、結果が出ないことはただの時間の無駄だと考えていました。
このストイックな考え方は、確かに私を追い込み、成長させてくれました。
自分の限界を突破し、幾度となく努力を重ねることができたのは間違いありません。
※でも、他人の価値観が前提、他人軸が前提だったので、承認欲求を満たすために
必死だっただけかもしれません。
しかし、その一方で、大きな苦しみも伴いました。やってもやっても結果が出ないことが続くと、自分で自分を自己否定してしまい、出口のない苦しみに苛まれることも多々ありました。また、その苦労を周りが分かってくれない時や、何気ない軽はずみな発言を受けると、イライラが募り、人間関係までこじらせることもありました。私の中には、「こんなに頑張っている自分を認めてほしい」という承認欲求が強くあったのです。
「結果をコントロールしようとすること」は、今日の天気を変えようとするのと同じ
そんな私が今、デフォルトとして感じているのは、**「結果を出すか出さないかは、どうでもいい」**という感覚です。当時の私からすれば、これはまさに「意識改革」と呼べるほどの大きな変化です。
誤解しないでください。「結果が出なくてもいい」というのは、努力しなくていいとか、どうでもいいと投げやりになっているわけではありません。もちろん、結果が出ることに越したことはない。それは私も同じです。
ただ、**結果というのは、外部要因も大きく影響するため、自分自身でコントロールすることができません。**これは、他人の気持ちをコントロールできないのと同じことです。そして、人間は自分自身のことしかコントロールできない。これは紛れもない事実です。
だとしたら、自分が結果をコントロールしようとすること自体、まるで「今日の天気を変えようとする」のと同じくらい、無茶なことをやろうとしていたのだと、今は心から腑に落ちています。どれだけ努力したからといって、100%結果が出るなんてことはないのです。
「自分にできること」に集中する勇気
このことに気づいてから、私の視点は大きく変わりました。
「自分にできることに集中する。」
これしかありません。結果が出るように、自分のできる限りのことをする。今、この瞬間に、自分ができるベストを尽くす。
この考え方が腑に落ちたとき、もし結果が出なかったとしても、それは「自分のベストを尽くした。やるべきことは全てやった。その上で、ただ結果が出なかっただけ」と、冷静に受け止められるようになりました。
**結果や周りの人に褒めてもらえなかったとしても、自分が一番、自分の努力を知っています。**だから、仮に結果が出なくても、自分で自分のことを心から褒めることができるようになったのです。
かつての私は、「結果」という外側の評価に自分の価値を依存していました。しかし今は、結果の有無にかかわらず、「自分にできることを精一杯やった」というプロセスそのものに、そしてその努力を尽くした自分自身に、確かな価値があると感じられるようになりました。
結果が出ないことに苦しんでいるあなたへ。 どうか自分を責めないでください。あなたの努力は、決して無駄ではありません。自分にできることに集中し、そのプロセスに価値を見出すことで、あなたは結果に縛られない、本当の自由と自信を手に入れることができるでしょう。


