先日、娘のためにアンパンマンの歌のアルバムを買いました。
メインの主題歌だけでなく、
各キャラクターの歌も収録されており、
私も一緒に楽しんでいました。
そんな中で、特に印象に残ったのが
「アンパンマン大好き」という歌を、
バイキンマンとドキンちゃんが替え歌で歌っている
「ばいきんまん大好き」という楽曲でした。
正直なところ、バイキンマンが自分のことを「大好き」と歌うという点に、
少し違和感はありました(笑)。
でも、それはそれで面白く、
キャラクターソングとして楽しんでいたのですが、
聴いているうちに、あることに気がつきました。
彼らの歌、なぜだか「音痴」なのです。
おそらく、半音から一音くらいずれているんだと思います。
(設定上わざとそう歌ってだけだと思いますが。)
この「わざと」かどうかは一旦置いておいて、
この「ズレ」こそが、
まさに「こじれ」の正体なのではないかと、腑に落ちました。
「わずかなズレ」が引き起こす違和感
彼らの歌の音のズレは、
わずか半音から一音。ほんのわずかなのです。
おそらく、歌っている本人たち(バイキンマンとドキンちゃん)は、
自分がズレているとは微塵も思っていないでしょう。
むしろ、自分たちは上手に歌えているとすら思っているかもしれません。
(キャラクターの設定だという前提はこの場合加味しません。)
しかし、このCDを聴いた誰もが
「ん?なんかズレているな」と、はっきりと違和感を感じます。
「こじれている」という状態も、これと全く同じなのではないでしょうか。
思いっきりおかしいわけではない。
でも、「何かおかしい」「何かが違う」という違和感を、周りの人は感じている。
なぜ、わずかなズレが大きな問題に?
このちょっとしたズレが、
人間関係における大きなひずみ、
さらには「うまくいかない」「生きにくい」といった問題に
つながっていくのだと思います。
- なぜか相手を怒らせてしまう。
- なぜか人間関係が長続きしない。
これらは、実は「小さな、ちょっとしたひずみ」が
積み重なった結果なのかもしれません。
まるで、わずかな音のズレが積み重なって不協和音になるように、
小さな違和感が積み重なって、
最終的には関係の破綻へとつながってしまう。
つまり、悪い意味での積み重ねです。
そして、最も厄介なのは、
本人にその自覚がないことです。
自分がズレていることに気づいていない。
さらに、周囲も「あなた、ちょっとヘンだよ」とはなかなか言ってくれません。
下手に言って怒らせるくらいなら、言わない方が面倒がない、と考えてしまうからです。
結果として、素直に聞かない相手に対しては、
誰もが知らず知らずのうちに距離を取り、
いつの間にか疎遠になっていく。
「最近忙しいんだ」「いっつも連絡しても忙しいって言うんだよな…」。
いいえ、違うのです。あなたが面倒なだけなのです。
だからこそ、本人には「気付くチャンス」すら与えられず、
改善の機会を永遠に失ってしまう。これほど残念なことはありません。
自分の「音痴」に気づく勇気
バイキンマンの替え歌が教えてくれた「わずかなズレ」。
それは、私たち自身にも潜んでいるかもしれません。
完璧な人間などいませんから、
誰しも、知らず知らずのうちに
「ちょっとしたズレ」を抱えている可能性があります。
もしあなたが今、人間関係で「うまくいかない」と感じたり、
周囲との間に「違和感」を覚えたりすることがあるのなら、
それはあなた自身が、自分の内なる「音痴」に気づく絶好のチャンスなのかもしれませんね。
「私は、どこかズレていないだろうか?」
この問いかけから、より心地よく、より豊かな人間関係を築くための一歩が
始まるのではないでしょうか。


