「あるがままを受け入れる」と言うけどさ・・・それができたら苦労しないよ。

カウンセリング「大人の学校」

あなたは、「あるがままを受け入れる」と言うけどさ・・・
それができたら苦労しないよ・・・

そう思うことはありませんか?

頭では理解できても、心からそう思えていない、腑に落ちていないから、
あるがままを受け入れようとしても無理がある。
私もそうでした。

ここでは、この腑に落ちない感覚を腑に落とすためにお話させていただきます。
あなたの今の苦しみが、「あ、そういうことか」という光が差し込むような、
そんな瞬間に変わる一助となることを願っています。

「良い」「悪い」のレッテルが自己肯定感を蝕む

そもそも、「良い自分」「悪い自分」など存在するのでしょうか?

多くの場合、それは過去の経験や他者の評価によって作られた、
自分自身の思い込みに過ぎません。

「成績が良ければ良い子」
「失敗したらダメなやつ」といった具合に、
私たちは無意識のうちに自分自身を評価しています。

「良い自分」は受け入れられても、「ダメな自分」は受け入れられない。
これは当然の感情です。


しかし、この「ダメな自分は自己否定する」という思考こそが、
自己肯定感を著しく低下させる原因なのです。

自分で自分を認められない状態。
これこそがあるがまま自分を受け入れられないということになります。

結果に委ねる人生という名の「他人軸」

さらに厄介なのは、
この「良い」「悪い」の判断基準が、
多くの場合「結果」によって左右されるということです。


テストで良い点を取れたら「自分はできる」、
失敗したら「やっぱりダメだ」。

しかし、結果というものは、
自分の力だけではコントロールできない外部要因に大きく左右されます。


つまり、私たちは自分の価値を、
自分以外の何かに委ねてしまっているのです。
これは、自分の人生の決定権を放棄することに他なりません。

主体性のない受け身の生き方。
まるで、他者や環境の顔色を窺いながら生きる被害者のような感覚に陥ります。

「時間がないから」
「お金がないから」
「上司が理解してくれないから」
「親のせいだ」

私たちは、自分の人生がうまくいかない理由を、
外部の何かのせいにしがちです。

しかし、自分以外の誰かのせいにしたとき
問題解決は自分の手元になくなるので、
問題は解決しにくくなってしまいます。
それは、他人や環境に変化を期待するしかないからです。

自己防衛という名の「偽りの自分」

自分の人生を自分で決められない苦しさから逃れるため、
私たちは無意識のうちに「嘘の自分」を演じ始めます。

他人に気に入られようとしたり、
嫌われることを恐れて本音を隠したり。
それは、自分を守るための防衛本能かもしれません。

しかし、そのような生き方は、ますます自分自身を苦しめます。
本当の自分を否定し続けることになるため、
自己肯定感はさらに低下。

自己防衛のために、ますます「偽りの自分」を演じるという悪循環に陥ってしまうのです。

この悪循環を断つ唯一の方法:嫌われる勇気と自己責任

この出口のない迷路から抜け出す唯一の方法。
それは、「嫌われる勇気を持つ」こと
そして「自分の人生の責任はいかなる場合でも自分で取る」と決めることです。

本当の自分として生きた場合、
他人から批判を受けるかもしれません。
自分の責任で行動した結果、期待した成果が得られないこともあるでしょう。

しかし、それでも良いのです。
なぜなら、あなたは「自分のできることをやった」からです。
その事実を、あなたは自分で認め、受け入れるべきです。
これがあるがままに受け入れるということです。

他人の評価や結果に執着するのではなく、
「今、自分ができること」
「自分が人生でしたいこと」にただひたすら集中する。

他人があなたを嫌うかどうか、
結果が出るかどうかは、
あなたのコントロール外です。

あなたのコントロール下にあるのは、
「今、何をするか」というあなたの行動だけ。

その行動に全力を尽くし、
たとえ嫌われようが、
結果が出なかろうが、
「自分はやるべきことをやった」という感覚を土台として、自分自身を肯定する。

とにかく、「今、自分ができること」に集中する

これこそが、自己肯定感を真に高め、自分らしい生き方を手に入れるための、唯一の道なのです。

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