「自分の機嫌はよくしなさい。」ってよく言うけど、それができたら苦労しない。

カウンセリング「大人の学校」

「機嫌よくいなさい」

そう言われると、
簡単にできるなら苦労しないよ、と思ってしまいますよね。

嫌なことがあれば落ち込むし、
イライラするのは当たり前。
でも、そこで感情に振り回されてしまうと、自分も周りも疲弊してしまいます。

今日はこの疑問に対する私なりのアンサーをまとめました。
実は、感情は管理するものであり、自分の機嫌は自分でつくることができるのです。

感情は「ある」もの、でも「振り回されない」もの

私たちは誰しも、イライラしたり、不安になったりします。
感情は人間にとって自然なもので、それを否定する必要はありません。
「そりゃそう思うよね」「しんどいよね」と、
まずは自分の感情をありのままに受け止めることが大切です。

しかし、感情は自分の一部ではあっても、
感情=自分のすべてではないという感覚を持つことが重要です。

感情がイライラしていたとしても、
それをそのまま表現するかどうかは、
あなたの理性で選択できます。

※理性:物事を筋道立てて考え、判断する能力のことです。
    感情に流されることなく、論理的に物事を捉え、
    道理に従って行動しようとする心の働きを指します。

感情に突き動かされるままに行動するのではなく、
一歩引いて「どうするべきか」を考えることができるのです。

目的を明確にする:あなたの幸せのために

私たちは皆、「幸せになりたい」という共通の目的を持っています。

長期的な幸せのために、今、どのように行動すべきか。
イライラを他人にぶつけることは、一時的にはスッキリするかもしれません。
しかし、後になって人間関係が悪化したり、自己嫌悪に陥ったり、
消化できないモヤモヤが残ったりして、結果的に長期的な幸せには繋がりません。

ここで大切なのが、目的意識です。
イライラした感情が湧き上がってきたときこそ、
「自分の目的は何だったっけ?」
「私は何のために生きているんだっけ?」と問いかけてみましょう。

そうすれば、「この感情に流されることが、本当に自分の幸せに繋がるのだろうか?」と冷静に考えることができます。

感情のコントロールは「我慢」ではない

感情をコントロールすると聞くと、
「感情を我慢する」「押し込める」と誤解されがちですが、そうではありません。

まず、自分の感情を否定せずに受け止める。この話はこれが前提です。
その上で、「この感情にどう対応するか?」を自分で選択するのです。

感情をぶつけるのではなく、建設的な方法で対応できないか?
目的は幸せになることだから、どんな行動がそれに繋がるのか?
このように考えることで、感情に振り回されることなく、
主体的に行動できるようになります。

機嫌が良いと、世界が変わる

自分の機嫌を自分でコントロールできるようになると、
不思議と周りの世界も変わっていきます。

あなたの周囲への声かけや態度がポジティブになり、
それが周囲にも良い影響を与えます。

すると、さらに自分が機嫌よくなるという良い循環が生まれるでしょう。

「人生は自分次第」という言葉は、まさにこのことです。
感情に振り回されず、理性的に自分の機嫌を管理することで、
私たちはより豊かな、そして幸せな人生を歩むことができるのです。

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