アンパンマンから学ぶ、自分の弱さを受け入れること

カウンセリング「大人の学校」

アンパンマンの二面性と魅力

アンパンマンは、お腹を空かせた人に自分の顔を分け与え、重い岩を動かし、崖から落ちそうな人を救うなど、まさにみんなのヒーローです。その行動には、愛と勇気が溢れています。

しかし、そんなアンパンマンにも弱点があります。顔が濡れると、途端に力がなくなり、動けなくなってしまうのです。普段の力強さからは想像もできないほど無力になり、他のキャラクターにおんぶされてバイキンマンの攻撃を避けることさえあります。

この普段のヒーローとしての強さと、顔が濡れると無力になるという二面性こそが、アンパンマンの大きな魅力であり、深さだと思います。

弱さを受け入れ、使命を貫く強さ

もし私たちがアンパンマンの立場だったら、「顔が汚れる」という обычное なリスクを常に抱えながら戦うことに、不安を感じてしまうかもしれません。いつも誰かに助けてもらわなければならない状況に、自己嫌悪を感じてしまう可能性もあるでしょう。

それでもアンパンマンは、顔が濡れてしまうかもしれないというリスクを承知の上で、自分にできることを精一杯行っています。それは、様々な街の人々のために、少しでも役に立ちたいという強い思いがあるからです。

アンパンマンは、自身の弱さをしっかりと受け止めた上で、それでも周りのみんなのために尽くそうとします。だからこそ、アンパンマンがピンチに陥った時には、周りのみんなもアンパンマンを助けようとするのです。

そして、新しい顔になり元気百倍になったアンパンマンは、それまで自分を支えてくれたみんなの思いを一身に背負い、悪に立ち向かいます。

完璧主義ではない、真の強さ

この一連の行動は、決して完璧主義からくるものではありません。むしろ、弱い自分を受け入れ、それでも「みんなの夢を守る」という自身の使命を貫こうとする、アンパンマンの心の強さ、力強さの表れでしょう。

そこにこそ、私たちがアンパンマンから学ぶべき「愛と勇気」の本質があるのだと思います。

タイトルとURLをコピーしました